「あのとき見上げた星空も、朝日に照らされたコーヒーの香りも、すべてこの椅子からでした。」
買った当初は“ちょっと重いし大きいかも?”と感じていたレイチェア。
でも気づけば、キャンプのたびにいつも車に積んでいるのはこの椅子でした。
振り返れば、あのとき私がレイチェアを選んだのは、
「バッと開けてすぐ使えて、そこそこリラックスもできるチェアがほしい」
そんなちょっとワガママな願望がきっかけでした。
レイチェアに座って過ごした時間は、ただ座っていたというより、星空を見上げたり、風を感じたりする“くつろぎの瞬間”そのものです。
今回はそんなレイチェアと過ごした2年間のキャンプの記録を、写真とともに振り返ってご紹介します。
写真でたどる“レイチェアのある風景” / ともに過ごした2年間

キャンプにハマりだしたころから、ずっと共に過ごしたレイチェア。
カメラロールを遡ってみたら、気づけばほとんどのキャンプ写真にこの椅子が写っていました。
今回はそんな“我が家の定番チェア”のある風景を、2年分の写真と共に振り返ります。
シーン1:焚き火を眺める黄昏どきの特等席

夕日が沈むころ、焚き火とランタンの灯りに囲まれてただ座っているだけで、自然と気持ちがほぐれてきます。
背もたれを少し倒して、ゆっくり深呼吸。
ちょっと遠目に焚き火を感じる。
この椅子に座ると、焚き火の時間が“至高のくつろぎの時間”に変わる。
そんな感覚を教えてくれたのが、このレイチェアでした。

焚き火タイム、家族の誰よりもくつろいでたのは僕かもしれません(笑)
シーン2:タープの下、ゆるやかな午後

お気に入りのチェアを並べて、パートナーとただ目の前の自然を眺めるだけの時間。
会話がなくても心地よくて、それぞれの時間を過ごしてるのに、どこかつながってる感じが好きです。

背中からも“くつろぎ”が伝わる気がして、思わず撮った1枚です。
シーン3:コンパクトなサイトにも、主役でいてくれる

これは、初めてのソロキャンプの時と1枚です。
不安と興奮が入り混じっていたのを覚えていますが、レイチェアがしっかり支えてくれました。
小さなテントと、最低限のギア。
それでも“この椅子だけは持っていきたい”って思えるのは、やっぱり信頼してるから。
ちょっと大きくても、ちょっと重たくても、レイチェアは“ちゃんとした時間”をつくってくれます。

荷物を減らしたいはずのソロキャンプでも、レイチェアは欠かせない存在でした。
シーン4:朝の一杯と、家族の笑い声

旅先の朝、ホットサンドとあたたかい飲み物。
これは、パークフィールド スノーピーク鞍ヶ池 にある『住箱』に泊まったときの、朝食シーンですね。
レイチェアに座りながら、隣で食べて笑う子どもたちをぼんやり眺める時間が、何よりの贅沢でした。

家族の風景を“味わう”ための、ちょうどいい高さと角度なんです。
シーン5:朝日と影のコントラスト

朝の空気、太陽のあたたかさ。
レイチェアは、1日の始まりを少し丁寧にしてくれます。
背中に差し込む光すら、なんだか気持ちいい。
ファミリーキャンプでは、テント前のこの位置がレイチェアの定番ポジション。
慌ただしいファミキャンでも、しっかりと自分だけのくつろぎ空間を確保しています。

この椅子に座って迎える朝が、ちょっと特別に感じるんです。
シーン6:緑に囲まれて、心も少しずつ、整っていく

木々に囲まれた高台のサイト。
朝の空気はひんやりと澄んでいて、焚き火の煙もどこか心地よい。
レイチェアに腰を下ろして、しばらくは何もせず、ただ目の前の緑をぼんやり眺める。
自然に呼吸が深くなって、気づけば、心も少しずつ整っている感覚。
この椅子に身をあずけるだけで、そんな“静けさ”にアクセスできる。
ふと手を伸ばせば、コップの水。あぁ、これ以上いらないなって思える、そんな時間。

朝の時間、あえて何もしないって贅沢かもしれませんね。
シーン7:静けさに包まれる、夏の朝の川辺

まだ誰もいない夏の朝。
ひんやりとした空気と、透き通る水の冷たさが肌に心地よく染みわたる。
川のせせらぎをBGMに、レイチェアに腰を下ろす。
頭も体もスーッと整っていくような、静かな時間。
道具ひとつで、自然の中の“特等席”をつくれる。
そのことを、あらためて実感した朝でした。

チェアを持ち出して涼みに行くだけで、夏の朝がちょっとした冒険になる。
シーン8:“映え”だけじゃない、色がくれる統一感

お気に入りのテントと、グレージュカラーのレイチェア。
並べるだけで、サイト全体に落ち着いた統一感が生まれます。
実用性はもちろんだけど、こういう“ちょっとした調和”があるだけで、キャンプの満足度ってグッと上がる気がする。
毎回、「やっぱりこれにしてよかった」と思える理由のひとつが、このカラーの絶妙さかもしれません。

使うたび、サイトにしっくり馴染む。こういう相棒って、いい。
シーン9:夏の庭あそびにも、さっと広げてひと休み

じつはキャンプだけじゃなく、家の庭でも大活躍。
夏の休日、子どもたちがプールではしゃいでいる間、日陰でひと休みできる“見守りチェア”としてもちょうどいいんです。
リクライニングを少し倒して、のんびりスマホを見たり、アイスコーヒーを飲んだり。

庭に広げた瞬間、“あ、今日も楽できるな”って思ってます(笑)
レイチェアを選び続けている理由 / なぜ、“コレばかり”使ってしまうのか?

キャンプ用のチェアって、用途やスタイルに合わせていくつも持っておきたくなるもの。
わたし自身もこれまでに7〜8脚ほど試してきました。
それでも毎回のように選んでしまうのが、コールマンのレイチェア。
「他のチェアよりちょっと重い」「折りたたみ時にかさばる」そんな声もよく耳にするけれど、
それを差し引いても“持っていきたくなる理由”が、このチェアにはあるんです。

「気軽さと快適さのバランスがちょうどいい」チェアって意外と少なくて。レイチェアは、そこにすっとハマった1脚でした。
どんなチェアより「気持ちがラクになる角度」だった

いろんなチェアを使ってきたけれど、レイチェアだけは、背中をあずけたときの“安心感”が違いました。
深く腰かけて少しだけ背もたれを倒すと、それだけで全身の力がスーッと抜けていく感じ。
リラックスできる角度って、角度調整機能の数じゃなくて、自分の“落ち着ける角度”にちゃんと合っているかどうかなんだなと気づかされました。
「迷ったとき、けっきょくコレを積む」安心感

荷物を減らしたいとき、つい他のコンパクトチェアを選びそうになります。
でもいざ出発前になると、なんだかんだでレイチェアを積んでいるんですよね。
理由はシンプルで、「とりあえずこれ持っていけば後悔しない」と思えるから。
くつろぎの時間が、確実に手に入るという信頼があるんです。
ファミリーキャンプで“誰にとってもちょうどいい”1脚

わたし自身はもちろん、子どもが座っても、妻が座っても、「これ、座りやすいね」と自然に言葉が出ます。
リクライニングチェアって、一部の人にとってはリラックスできても、座面が深すぎたり高さが合わなかったりして、意外と“人を選ぶ”もの。
でもレイチェアは、そのバランス感がちょうどいいんですよね。
ファミリーキャンプで使い回せる、数少ないリクライニングチェアだと思います。

自分用のチェア、ほかにもいっぱいあるのに、なぜか家族に“レイチェア取られがち”です(笑)
レイチェアを使って気づいた「ちょっとしたこと」

正直、大きな不満はありません。
でも2年以上使っているからこそ、「ここはちょっと惜しいかも」と思うポイントも、いくつか見えてきました。
致命的ではないけれど、事前に知っておくと納得感が違うかもしれません。
コンパクトチェアと比べると、やっぱりかさばる

リクライニング付きの快適さの代わりに、収納サイズはそれなりに大きめです。
クルマの積載に余裕があるうちは気にならないけれど、荷物を減らしたいソロやミニマムキャンプでは少し気が引ける存在です。

“くつろぎ”と“積載問題”は、なかなか両立しないですね…
手元に飲み物を置ける仕組みがない

カップホルダーやサイドテーブルがないのは地味に惜しいポイント。
ドリンクやスマホを一時置きできる場所があれば、もう一段“快適チェア”に近づいたのになと感じます。
もちろんサイドテーブルなどを横に置けばすぐ解決はできるけど、「最初からあれば嬉しかった」系の小さな欠点です。
脚を伸ばせない。だから、ちょっと物足りないときも

背もたれを倒してリラックスしていると、ふと脚を伸ばしたくなる瞬間が訪れます。
でもレイチェアはリクライニングこそ快適なものの、脚を伸ばしてのびのびできる構造ではありません。
とはいえ、これはすでに解決済み。
100均でも手に入るミニ三脚チェア(スツール)をオットマン代わりにすれば、脚を伸ばしてのんびりできます。
ちょっとした工夫で、くつろぎ感はグッとアップ。

あまりに気持ちよくて、うっかり昼寝コースへ…(笑)
ちなみに、「脚も背中も完全に預けて、とことん脱力したい」という方には、フルリクライニングの『インフィニティチェア』もおすすめです。
2年使ったレイチェアを“購入時の姿”と比べてみた

アウトドアギアは、使い込むことで初めて見えてくる「味」があります。
このレイチェアも、2年間のキャンプでどう”育っていった“のか、購入直後と現在の姿を比べてみました。
【Before→ After】使い込むほど味が出るって、こういうこと

一見するとそこまで大きな違いはないようにも見えますが、座面には細かなシワが入り、背もたれのラインも少しずつ身体に馴染んだような風合いに。
毎回のキャンプを一緒に重ねてきた分だけ、自然と椅子にも「時間の経過」が刻まれています。

ちょっとした色褪せも、今では“自分だけのレイチェア”って感じで気に入ってます
手すりの変化から感じる“育った感”

中でも変化が分かりやすいのが、両サイドのアームレスト。
黒い木製の手すりには細かなキズやツヤのムラが出てきていて、まるでヴィンテージ家具のような雰囲気に育っています。
使うほどに味が出る素材だからこそ、「あの時、子どもを膝に乗せていたな」なんて思い出まで刻まれているような気がします。
これも、長く使ってはじめて感じられる魅力のひとつです。
あらためて思う、「この椅子、ほんとタフだな」

頻繁に車に積んで、川原に置いたり、土の上に立てたり。決してやさしい環境ではなかったはずですが、レイチェアは大きなガタつきもなく、今もリクライニング機構がスムーズに使えています。
決して派手さはないけれど、丈夫で信頼できる。そんな道具だからこそ、気がつけば毎回のキャンプに連れていってしまう。
改めて、これは“買ってよかった椅子”だと実感しています。
【最後に】流行じゃない。この椅子に座る時間が、いちばんキャンプらしかった

いま主流なのは、ロースタイルでゆったりくつろげるリクライニングチェア。
たしかに、座り心地も抜群でおしゃれです。
でも、私がいつも持ち出すのは、ちょっと“昔ながら”の雰囲気が残るこのレイチェア。
背もたれを倒して深呼吸をすれば、それだけで十分にくつろげる。
たくさんのチェアを使ってきたけれど、やっぱりこの椅子に戻ってきます。
流行や目新しさよりも、自分にとって“ちょうどよかった”もの。
そんな椅子に出会えたことが、きっと一番の収穫だったのかもしれません。
どんなに忙しい日々でも、自然の中で深呼吸して、コーヒーを飲んで、星空を見上げる。
そんな時間にぴったり寄り添ってくれる椅子です。
【おまけ】“定番”は、今も進化中。最新モデルも見逃せない

レイチェアは、いまや我が家のキャンプに欠かせない定番チェア。
でもじつは、そんな定番アイテムにも“進化版”が登場しています。
逃さずチェックしておきましょう!

メッシュバージョンやAmazon限定カラーも人気
です。あなたのお気に入りに出会えますように。
▶ 可動式ランバーサポートで、腰まわりのサポート力がマックス
背中を支える位置を自分好みに調整できる可動式のランバーサポートを新搭載。
より「自分に合ったくつろぎ」が叶う、まさに“快適性特化モデル”です。
▶ 高さを6段階で調整できる、レイチェア NX 18

従来のリクライニング機能に加え、座面の高さを調整できるように進化。
“座る人”や“シーン”に合わせた、よりフレキシブルなチェアへと生まれ変わっています。
これからレイチェアを選ぶなら、こうした最新モデルも選択肢に入れてみてもいいかもしれません。
私自身も、次の一脚を選ぶならどちらにしようか…すでに悩みはじめています(笑)
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